病院履歴

○女子プレ達の病院履歴です(長いのでオフラインでね)○

(ご注意)
ココでは、うりが病院で先生とお話した事・聞いた事、体験した事、家で心がけた事などを記述してます。うりは、獣医師・動物看護士の免許取得も、獣医師・動物看護士になるための勉強も一切しておりません。
あくまで参考例としてのご紹介ですので、皆様のプレちゃんの大事の時は、必ずお医者様にご相談くださいましね。

とっかの尿石症(通院期間:2003年1月26日〜4月2日)


発見時
 ケージの「すのこ」上に、真っ赤な血(のようなもの)を発見。一箇所にまとまっていたので、おしっこ・・・?と思い、 2匹のお尻をチェックしてみると、どうやらとっかの方のお尻が汚れている・・・
 すぐに別々のケージに入れて、とっかを重点観察。のちに、やはり赤いおしっこをしたので、病院に連れて行くことにしました。

※病院では尿検査をするので、できるだけ新しい尿を採取して行きます。
※プレは体調によって、赤い色素が尿に見られることがあるそう。例えば人参を食べた後など・・・ 潜血なのか色素なのか、判断する必要があります。



診察方法と結果
     
  • レントゲン  
  • 尿検査(pH測定、比重検査、潜血検査、含有物質の顕微鏡でのチェックなど)  
  • 体温、体重測定、触診、問診(飼主に(笑))
 診察の結果、「尿石症による膀胱炎」と診断されました。
 とっかのおしっこにはストラバイト結晶(かなり大きめの)と血小板(血液)、膀胱の皮膜、細菌が含まれており、 pH値も10と高め(全快したとっかのpH値は8です)であることが尿検査でわかりました。
 そして、レントゲンその他では異常は見られないことなどから、何らかの原因で尿のpH値が上昇し、ストラバイト結晶ができたため、 膀胱を傷つけ、血尿となってしまったのではないかとの判断でした。



原因

 では何故、尿のpH値が上昇し、ストラバイト結晶ができてしまうような体内環境になってしまったのでしょう?
  • 食事の偏り(ペレットの成分、生牧草・生野菜を食べないなど・・・)
  • 水分が足りない(あまり水を飲まないなど・・・)
  • ストレス(飼育環境、発情期など・・・)
でも、結局は・・・
  • 遺伝(体質、嗜好、性格)
・・・ということになるのでしょうか。

 とっかの場合を考えてみると、食事は生牧草中心(ペレットはプレセレで10粒未満)と問題はないとのことでしたが、 ボトルから水を飲んでいることがあまりない(寒いから?)、女子2匹同居で発情期など、原因になりそうなことはありました。
 しかし、同じ環境で暮らすびわは尿石症にはなっていません。

 つまり、とっかだけは、「生牧だけじゃ水分が足らなかった」「意外と(?)神経質で、冬の時期は同居がストレスになってた」 と、「体質、性格」の面で尿石症になりやすい子だったのではないかと考えられます。




通院治療

 通院期間は、約3ヶ月かかりました。
 平均3日サイクルの通院で、尿検査の結果により、毎日通院→3日サイクル→一週間サイクルと移行していきます。
 完治(「もう今回で診察は終わりですよ」と言われる)の判断は、「尿検査の結果が4回以上問題なし」でした。

 まず尿検査をし、その結果によって治療内容が決まりますが、基本的には抗生物質注射と輸液点滴(共に背中への皮下注射)の2点となります。 犬猫の場合に膀胱洗浄をすることがあるそうですが、小動物、特にプレは尿道が非常に狭いため行えません。(←狭いが故に、膀胱炎になり易い・・・)

 膀胱が傷つき、細菌が繁殖して膀胱炎になった為に抗生物質注射を行うのですが、プレに効く(または使える)抗生物質はごく限られているとのこと。 また完治しないうちに抗生物質を止めてしまうと、同じ薬が効かなくなることがあるので、継続的・徹底的に投与し、細菌を叩く必要があります。 尿検査で細菌が出なくなっても、膀胱のヒダにまだ残っている可能性があり、抗生物質を止めるタイミングはとても難しいところのようです。

 輸液の点滴は、主に水分を体内に入れ、おしっこを出やすくする為の治療です。1回量は50cc〜70ccで、大きいシリンジ(注射器)の先にチューブを繋げ、 その先に注射針を付け、皮下注射します。(力技で点滴をするかんじ・・・(笑)) 点滴後は輸液がラクダのコブのように残りますが、吸収が早いので家に着いた頃には元通りになります。
 輸液点滴の利点は、口から飲ませるよりも短時間に大量の水分を体内に入れることができ、吸収も早く、症状により止血剤やビタミンなども同時に投与できることです。

 お薬は通院ごとに抗生物質を処方され、甘いシロップに溶かしたものが出ます。
 「お薬飲めそうですか?」とお医者様に聞かれたので「ムリです(笑)」答たら甘くなりました(笑)。これをシリンジに吸い取り毎日飲ませます。
 経過が良くなり、抗生物質の注射がなくなっても、しばらく経口のお薬は続きました。



治療中の悩み事

 プレを病院で診てもらう時の悩み事といえば・・・皆様ご存知、治療中の保定です(笑)
 病院にもよるかと思いますが、うり家が通院した病院では、動物看護士の方が少なく、とっかの治療では診察室に先生しかいません。当然、飼主であるうり家がふたりがかりで保定するのです。
   タダでさえ、噛み癖アリ、臆病で「嫌なことは嫌!!」という性格、の上に、発情期でしかも注射針刺されたら痛い!!とっかが大人しくしているわけがありません。噛み付くわ暴れるわで・・・
 普段なら、怒り出したらほぅっておけば良いのですが、治療中はそんなわけにはいきません(点滴の間、針刺さってるし・・・) とにかく必死で保定!そして、自分達の指には無数の噛み傷が、まるでケンカ自慢のように付いて行くのでした。(とっかの治療の後は、飼主の治療です(笑))

 でも何より辛いのは、当人が暴れる程嫌がる治療を続けなければならないこと。「痛いことしてゴメン」って思ってしまうことでした。
 臆病なとっかは、診察室に入り、キャリーバックの中を覗くと、すでに「クックックックック!!」と警戒音。怖いよね、痛いよね・・・  完全に治療しなければもっと辛いのに、目の前で嫌がるとっかを見てると、こんな治療を続けていていいのか・・・とも。

 そんな気持ちを振り切るには、やはり、治療の内容と意味をしっかり飼主が理解・納得することが重要です。うり家でも、一時は先生に迷惑をかけましたが、「納得できないこと・わからないことは聞く!」をモットーに(笑)長い通院を乗り切って無事完治に至りました。




うり家での毎日

 さて通院以外でも、とっかの為に、うり家内で工夫・実行したことがあります。
     
  • 2匹のケージを別々にする  
  • 食事の制限  
  • ビタミン給水
 2匹のケージを別々にしたのは、発情期のケンカストレスを減らすためと、食事を分けるため、おしっこの採取のためです。
 ちなみに、おしっこはなるべく病院に行く直前のもので、まとまった量が必要になります。時間が経ったものだと、水分が蒸発し「濃い」おしっこになってしまったり、酸化したりして、正確な検査ができません。病院に行く時間が近づいたら、ケージのスノコの下にトレイを敷き詰めておき、トレイからシリンジ(病院でも売ってくれますし、東急ハンズなどにもあります)を使って採取します。寝起き直後を狙います。

 とっかの食事は、生牧草のみとなりました。牧草は、イネ・ムギ品種のみで、アカツメグサ(クローバー)など豆科の植物は、シュウ酸カルシウム結晶(ストラバイトと同じく、尿石症の原因)を作りやすいので与えません。

 「とにかく、水分を与えてください。味つきの水でも良いですよ」との先生のお話に「何を与えたものか・・・」と考えたうり家。(先生はジュースでもなんでも良いって乱暴なことおっしゃるので・・・(笑)) そこでリンゴの汁をあげたり豆腐の水をあげたりしてましたが、毎回リンゴ擂るのは大変だし、豆腐も成分のマグネシウム(にがり)が気になる・・・
 後に、よしぷーさんのサイト「Happy Prairiedog」内のBBSにて、同じ尿石症に悩まれた飼主さんから「ビタミンCとメープルシロップを水に混ぜる」を教えていただき、以降はそれをシリンジから飲ませました。
 薬局で市販されているビタミンCの末を買い、これをすっぱくない程度に水に混ぜて、甘すぎない程度にメープルシロップを入れてあげます。とっかはこれが結構お好みなようで、そのうち1回に20cc以上飲むようになりました。1日に2〜3回与えます。

 ビタミンCには、体内のpH値を下げる作用があり、先生に聞いた所、大きい動物の場合使用することがあるそうです。ただし、すっぱいものを嫌う動物には少量しか与えることができないので、プレの場合もpHを下げる効果までは期待できない、とのことでした。

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